第5版メディア・リリース

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第5版 世界チョコレート成績表 メディア・リリース

2024年3月20日公開予定 - それまでは非公開

ビー・スレイバリー・フリー共同代表であるファズ・キット(Fuzz Kitto)氏は、西アフリカのカカオ農家を訪問する際、彼らによく尋ねる質問があります。「もしあなたが私だったら、チョコレート会社のリーダーに会ったときに何を聞きたいですか?」 最もよく受けるのは、次のような回答です。「あなたは誰ですか?私たちはあなたのことを知りません!私たちの農場に来て、本当のことを見たらどうですか?」 チョコレート業界の多くの意思決定者とカカオ農家との間に断絶があるのは明らかです。しかし、例外も存在します。多くの小規模なチョコレート会社や主要なサステナビリティ・スタッフは、農家をよく理解しており、それが彼らの方針、プログラム、評価方法に反映されています。

ビー・スレイバリー・フリーの世界チョコレート成績表担当ディレクターであるファズ・キット氏とルーベン・ベルクスマ氏は、カメルーンのカカオリーダーや政府高官との話し合いの中で、EUの人権・環境デューデリジェンス規制の要件を満たす計画をどのように立てているかを尋ねました。その回答は、彼らはどのようにそれを行うのかわからず、EUやチョコレート企業からの支援が必要だというものでした。これは、EU規制の影響を受ける人々、特にアフリカの人々にとっての新たな懸念です。私たちの抑えがたいチョコレートへの欲求に対して、これらの基準を満たしたカカオが十分にあるのでしょうか?

チョコレート業界は大きな変化を遂げつつありますが、農民における貧困などの長年の課題は変わっていないという側面もあります。チョコレート業界が持続可能性、公正な労働慣行、環境保全をこれからも優先し続けることが重要です。これには、農家への公正な報酬の確保、「責任ある調達」の推進、農薬使用の削減、児童労働・強制労働および森林破壊の防止などが含まれます。

さらに、チョコレート業界はこれらの課題に取り組むための資源を保持しています。チョコレート業界は強力で、利益を生んでいます。消費量は地球上の一人当たり約1キログラムであり、地球人口は77億人です! 予想収益成長率は5.6%で、これは世界経済成長率の2.6%を上回っています。2024年には約2,540億米ドルの収益を生み出すと予想されています。

ビー・スレイバリー・フリーが様々なステークホルダーと協力して調整する「世界チョコレート成績表」イニシアチブは、業界内の透明性、説明責任、責任ある慣行を促進することを目的としています。社会的、および環境的基準で企業を評価することで、世界チョコレート成績表は、消費者に倫理的な購買決定を行うための貴重な情報を提供し、企業にはこれらの分野でのパフォーマンス向上のインセンティブを与えます。

消費者が意識をして「より良い」チョコレートを求めていくことは、チョコレート業界に前向きな変化をもたらしています。世界チョコレート成績表のようなイニシアチブは、透明性と説明責任を促進する上で重要な役割を果たしています。より持続可能で倫理的なチョコレート業界に向けて前進していくためには、ステークホルダー間における継続的な協力と関与が不可欠です。

Explore the new Chocolate Scorecard

Being launched on 20 March 5pm (AEDT) / 7am (CET) / 2am (EST) at: www.chocolatescorecard.com

Who to contact

Fuzz Kitto, fuzz.kitto@beslaveryfree.com ; +61 407 931 115; Sydney, Australia (AEDT) 

概要

  • EU森林破壊防止規制(EUDR)に対応したトレーサビリティの向上は明らかですが、EUDRへの完全な準拠を達成するにはまだ課題があります。企業がサプライチェーンに焦点を当てる中、農家が必要とする支援を受けられないリスクがあります。
  • 企業は、農家がカカオ栽培において適正な収入を得られるようにする責任をますます認識するようになっていますが、依然として、あまりにも多くの農家が貧困にあえいでいます。追加の財政支援がなければ、この状況は続くでしょう。
  • 児童労働への対応は効果を増していますが、主にプログラムの規模が不足していることが要因となって、撲滅への道のりはまだ険しいものがあります。
  • 気候目標、森林破壊の禁止、アグロフォレストリーの利用などの環境イニシアチブは、企業に地球への配慮を真剣に求める法律(特にEU内)が新たに制定されたこともあり、勢いを増しています。
  • 多くの企業が農薬管理に関する方針を定めているものの、現場での十分な行動につながっているとは言えません。全体として、農薬使用の大幅な削減は確認されていません。
  • 政府、NGO、企業、消費者は協力して、農家がEUDR遵守のために必要な要件を満たすよう支援し、その努力に対して公正な補償が受けられるようにする必要があります。 
  • 児童労働への介入を拡大し、すべてのサプライチェーンで児童労働を根絶するためには、トレーサビリティを確保し、児童労働の蔓延につながる貧困などの根本原因への対処に焦点を当てる必要があります。
  • 企業は農薬の使用を減らし、農民、特に子どもたちと環境を守り、カカオの長期的な存続可能性を確保するため、より持続可能な農業慣行を実施するよう努める必要があります。
  • これらの目標は、すべてのステークホルダーが一丸となって努力しなければ達成できません。しかし、業界と地球の未来はそれにかかっているのです。 

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