消費者へのメッセージ
サプライチェーンを丸暗記しなくても、より良い選択はできます。
チョコレート・スコアカードは、あなたが購入しているブランドについて、毎年調査を行っています。
緑や黄色の企業は、児童労働、農家の収入向上、森林保護といった困難な課題に対して、より真摯に取り組んでいる企業です。灰色の企業は評価を受けることを拒否しました。
指摘し、称え、祝う
私たちは遅れをとっている企業を指摘し、先進的な企業を称え、一歩ずつの前進を祝います。なぜなら、評価を伴わない圧力は信頼関係を損ない、責任を伴わない賞賛は自己満足を招くからです。チョコレート・スコアカードはこの3つの要素を統合し、年に一度の評価を、チョコレート業界が決して無視することのできない「大きなうねり」へと変えていきます。
評価を受ける覚悟のあるチョコレートを買う

ついに基準が引き上げられた
今年のチョコレート・スコアカードが評価したのは、単なる『理想』ではなく『実行』です。ウェブサイトに方針を掲げるだけでは、もはや高評価は得られません。企業は、自社が買い付ける農園で、何を測定し、いくら支払い、どんな変化をもたらしたのかを示す必要がありました。
生活賃金を得ていないことが確認されたカカオ農家は37%です。
数字が悪化したわけではありません。企業がこれまで調査していなかった農家を対象に含めた結果です。
このギャップを埋めるには何が必要でしょうか?板チョコの価格を約2.5%引き上げる(10円にも満たない)こと。あるいは、世界的なチョコレート企業が自社でコストを負担するなら、純利益率が0.5ポイント低下するだけです。
問題は「資金」ではなく「やる気」なのです。
トレーサビリティと透明性
沈黙もまたひとつのデータです
評価を拒否する企業は、その沈黙が多くを語っています。彼らの報告書は何も語りません。一方で先進的な企業は、単なる「理想」ではなく、生きた「実績データ」をさらけ出しています。
生計維持所得
今や、成績表で最も評価の低いテーマに
企業に対し、実際に農家へいくら払っているか調査するよう働きかけてきた結果、回答が揃いました。もはや、誰も「知らなかった」とは言えません。真実は、今ここにあります。
ジェンダー
3度目の調査、初の公開へ。先進的な企業は、プログラムを繋ぎ合わせるような手法ではなく、文化的・構造的な障壁の解決に着手しています。その真の影響は、カカオ生産コミュニティにおける深い変革という形で示されることになるでしょう。
農薬
農薬は農家とその子どもたちを蝕みます。しかし、先進的な企業は、総合的病害虫管理(IPM)や有機(オーガニック)栽培、あるいはその両方を組み合わせることで、これが解決可能な問題であることを証明しています。
児童・強制労働
2001年、チョコレート業界は児童労働の根絶を誓いました。それから25年。先進的な企業は、子供たちを農園へ追いやる原因である「貧困」そのものに取り組んでいます。一方、その他の企業の多くは、今もまだ「被害件数を数えている」だけです。
森林破壊
2026年12月30日より、欧州連合(EU)の「欧州森林破壊防止規制(EUDR)」に基づく初の監査サイクルが始まります。先進的な企業は、すでに自社のカカオが森林破壊を伴わないことを証明し、森林を切り開いた農園を排除し、再生への道筋を示すことさえ可能です。今後、この環境保護への圧力は、リベリアとコンゴ盆地へと移りつつあります。
アグロフォレストリーと気候変動
かつてカカオ栽培は、一部の生産国で最大90%もの森林を消失させる原因となりました。しかし、適切に行われる「アグロフォレストリー」は、炭素を吸収し、土壌を蘇らせ、野生動物を呼び戻します。そして何より、気候変動の脅威から農家を守ってくれます。
第7版
グッド・エッグ 賞
おめでとうございます。これらの企業は業界のリーダーです。店頭に並ぶ製品と同様の真剣さで、カカオ生産に従事する農家を尊重しています。
ジェンダー賞は、Tony's Chocolonelyに授与されました。同社はジェンダー平等を長期的な構造的変革として捉え、その変化がどんな報告書にも記録される前に農家の家庭に届けられるよう取り組んでいます。
初代ファーマー・ヘルス賞:The Hershey Company
強靭なサプライチェーンは、農家の健康から始まる
この賞は、「カカオ農家を大切にするということは、彼らの健康を守ることである」と深く理解している企業に贈られます。それは単なるビジネス戦略ではなく、「正しい行い」だからです。優れた健康支援プログラムは、一方的なチェックリストを押し付けたりしません。まずは現場の声に耳を傾け、専門機関と協力して、コミュニティが本当に必要としているものを理解することから始めます。危機が訪れる前に助けが届くようインフラを整えるのです。なぜなら、農家が病に倒れた時、その出費の衝撃だけで家計が破綻しかねないからです。治療だけでなく「予防」に投資すること。これを正しく実践できる企業は、強靭なサプライチェーンには健康な農家が不可欠であることを知っています。そして何より、カカオを育てる人々に対して自分たちが責任を負っていることを、深く自覚しているのです。
リテール・ステイヤーズ賞
「リテール・ステイヤーズ賞」は、2021年以降、怯まず参加を続けてきた小売業者8社を称えるものです。年を追うごとに、彼らは厳しい監視や不都合な調査結果にも向き合ってきました。そして、今なおチョコレート業界に暗い影を落とす児童労働や森林破壊、農家の貧困という難題に、真っ向から取り組んできたのです。彼らのスコアが常に良いわけではありません。しかし、それこそが重要なポイントなのです。一貫して、かつ自ら進んで調査の場に立ち続けること。それ自体が、リーダーシップのひとつの形なのです。
バッド・エッグ 賞
参加を拒否した企業—アンケートなし、証拠なし、対話なし。チョコレート・スコアカードは憶測で採点しません。評価欄はほぼ空白のままです。沈黙は彼らの立場の表明です。
Mondelēz International —キャドバリー、ミルカ、トブラローネ、コートドール、グリーン&ブラックスなどのブランドを傘下に持つ、世界第2位のチョコレート企業。
Starbucks —ホットチョコレート、モカ、フラペチーノ、そして季節限定のチョコメニューなど、カカオ供給網に多大な影響力を持つコーヒー企業。
第7版スコアカード
企業ランキングの推移
7th
Daito Cacao
Morinaga
Glico
Itochu Corporation
Fuji Oil
Orkla
GCB Cocoa
Lotte
General Mills
JB Cocoa
Meiji
Stollwerck (part of Baronie)
Storck
Cargill
Pladis
Barry Callebaut
Valrhona
Touton
Puratos
Hershey's
Whittakers
Lindt & Sprüngli
Sucden Cocoa
Ofi
Delica (Frey)
ECOM Trading
Ferrero
ETG / Beyond Beans
Nestlé
Mars Wrigley
CEMOI (part of Baronie)
Ritter Sport
Tony's Chocolonely
HALBA
6th
Daito Cacao
Glico
Lotte
Fuji Oil
Morinaga
JB Cocoa
GCB Cocoa
General Mills
Meiji
Walter Matter
Orkla
Itochu Corporation
Starbucks
Delica (Frey)
Storck
Fazer
Cargill
Ofi
ECOM Trading
Magnum Ice Cream Company
Barry Callebaut
Stollwerck (part of Baronie)
Touton
Valrhona
Ferrero
Lindt & Sprüngli
Hershey's
Sucden Cocoa
Pladis
Puratos
Mars Wrigley
ETG / Beyond Beans
Whittakers
Nestlé
Ritter Sport
CEMOI (part of Baronie)
HALBA
Tony's Chocolonely
5th
General Mills
JB Cocoa
Glico
Daito Cacao
Storck
Lotte
Morinaga
Orkla
Itochu Corporation
GCB Cocoa
Delica (Frey)
Meiji
Fuji Oil
Puratos
Ofi
Stollwerck (part of Baronie)
Cargill
Lindt & Sprüngli
Touton
Barry Callebaut
Valrhona
Sucden Cocoa
ETG / Beyond Beans
Pladis
ECOM Trading
Ferrero
Hershey's
Nestlé
Whittakers
Mars Wrigley
CEMOI (part of Baronie)
HALBA
Ritter Sport
Tony's Chocolonely
4th
General Mills
JB Cocoa
Delica (Frey)
Daito Cacao
Glico
Morinaga
Storck
Lotte
Itochu Corporation
Puratos
Meiji
Fuji Oil
Orkla
Valrhona
Stollwerck (part of Baronie)
Touton
Sucden Cocoa
Ofi
Lindt & Sprüngli
Pladis
Cargill
Barry Callebaut
ECOM Trading
Mars Wrigley
ETG / Beyond Beans
Ferrero
Nestlé
Hershey's
Whittakers
CEMOI (part of Baronie)
Ritter Sport
HALBA
Tony's Chocolonely

スコアカード
私たちは、癒やしや、お祝い、そして自分へのご褒美としてチョコレートを食べます。しかし、私たちが買うチョコレートには、本当は何が詰まっているのでしょうか?
スコアカードの作成方法
第7版では、生計維持所得の採点基準をより厳格化し、ジェンダーを正式な評価項目として追加しました。「わからない」という回答は受け付けないことにしました。

News & Stories
業界への重要な問い
チョコレート業界は激動の時期を迎えています。カカオ価格の乱高下、収穫量を減少させる気候変動の脅威、そしてカカオの生産と取引のあり方を根底から変える新たな規制。消費者もまた、生活費の高騰に直面しながら、より良い選択を求めています。この不透明な状況下で、本質的な問いを無視し続けることはできません。チョコレート・スコアカードは、その問いにスポットライトを当て、業界と協力しながら「人間、地球、そして霊長類」のすべてにとって持続可能な未来を築くために存在しています。
これらは、チョコレートを買う人、売る人、規制を作る人、そして社会を変えようとするすべての人が答えられるべき問いです。私たちのほとんどはまだ答えられません。
これこそが私たち全員に突きつけられた「問い」なのです。
カカオ農家にとって、真の生計維持所得とは何ですか?そして、それがどのように測定され、監視され、支払われるべきかを誰が決めるのですか?
2024年にカカオの価格は3倍に高騰しましたが、農家にはその恩恵がほとんど行き渡りませんでした。利益とリスクの両方を農家と分かち合う価格決定システムとは、具体的にどのようなものでしょうか?
サステナブルなカカオに対して、真に費用を支払う意思があるのは誰でしょうか?ブランドか、小売業者か、それとも消費者でしょうか?そして、その実際のコストはバリューチェーン全体でどのように分担されるべきでしょうか?
CLMRS(児童労働監視改善システム)の次に来るものは何でしょうか?企業は単に児童労働を特定する段階から、どのようにして予防や救済へと移行するのでしょうか?
女性の労働、土地の権利、意思決定権がデータとして可視化された今、チョコレート業界はカカオ農園の女性たちにどのような義務を負っているのでしょうか?そして、それが確かに支払われたことを、私たちはどうやって知るのでしょうか?
カカオ栽培における農薬使用の代償を、誰の肺、誰の土壌、誰の水が支払わされているのでしょうか?業界が最も危険な化学物質を段階的に廃止するには何が必要でしょうか?
健全なカカオ農村コミュニティ(学校、診療所、食料安全保障、メンタルヘルスなど)とはどのような姿でしょうか?そして、それを実現する責任は誰にあるのでしょうか?
カカオがより暑い気候を生き延びるには、日陰、生物多様性、健全な土壌が必要です。業界は、農家がそのような方法でカカオを育てるよう対価を支払うのか、それとも自らの崩壊を加速させるようなカカオに資金を出し続けるのでしょうか?
エクアドル、インドネシア、カメルーンといった新たな調達先を探す中で、西アフリカですでに引き起こされてきた過ちを繰り返すリスクがあります。責任ある調達先の拡大とはどのような姿でしょうか?
森林破壊地域や国立公園でカカオを栽培し、もはやそれを販売することができなくなった数十万人もの農家はどうなるのでしょうか?
一連の新しい規制(EUDR:欧州森林破壊防止規則、CSDDD:企業サステナビリティ・デューデリジェンス指令、強制労働による製品の輸入禁止措置など)は、業界全体の底上げにつながっているのでしょうか?それとも、大企業だけが飛び越えられるコンプライアンスの障壁を築き、小規模農家を置き去りにしているだけなのでしょうか?
コミットメントや認証を超えて、カカオ栽培世帯の暮らしが5年前よりも実際に改善されたことを証明する証拠とは何でしょうか?
約束が守られなかったとき、誰がチョコレート業界に責任を追及するのでしょうか?規制当局か、市民社会か、あるいは誰も追及しないのでしょうか?そして、意味のある罰則とはどのようなものでしょうか?



カカオ
セクターの
現状
カカオのシステムは、まさにそうなるように設計された通りに機能しています。そして、それこそが問題なのです。サプライチェーンの起点にいる農家が、その代償を背負わされています。現在の設計では、気候変動も、価格も、規制も吸収できません。今必要なのは、システムの再設計です。
カカオとパーム油
多くのチョコレート製品はパーム油不使用であり、体温に近い融点を持つカカオバターを使用しています。これにより、口中でゆっくりと溶けるクリーミーな感覚と豊かな風味をもたらします。
一部のブランドはパーム油を使用しています。比較的安価な原材料であり、融点が高いため、暖かい気候でも食べる前に溶けにくいという特徴があります。ただし、食べると「ろうのような」食感があり、風味が豊かではありません。
パーム油の生産は、人間・霊長類・地球の三者にとって問題をはらんでいます。詳しくは動画をご覧ください。

一人では成し得ない
チョコレート・スコアカードは、ウーロンゴン大学(オーストラリア)やイギリスのオープン大学を含む、30以上のNGO、研究機関、市民社会団体による協力のもと、Be Slavery Freeの調整によって運営されています。
私たちはチョコレート企業、加工業者、小売業者をパートナーとして、より高い透明性、より良い方針、より良い実践に向けて、より良い未来への道のりを共に歩んでいます。そのことがカカオに携わるすべての人にとって、より「甘い(幸せな)」世界を築く礎となるのです。

模倣ではなく、協働を。
私たちは、透明性・協働・変革への貢献にコミットしています。 チョコレート・スコアカードは、業界を牽引するイノベーターたちによって長年にわたり開発・改良されてきました。
私たちの独自のアプローチ「指摘し、称え、祝う」は、かつては届かないと思われていた領域でも、測定可能な変化をもたらしています。適切な人々が協力することで、インパクトは倍増すると私たちは信じています。
私たちの独自の方法論を他の一次産品に適用すること、SNSアセットへのアクセス許可取得、あるいはパートナーシップの機会についてご関心がある方は、ぜひご連絡ください。

















